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心汰の冒険

2010,3,11...設置

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学パロ
前回
の続き。

次の日のカードゲーム部の様子。
クラウドが部室の扉を開く。





「揃ってるな。ところで今日も自習だ。部長からの伝言だ。」

スコールは思う。もう部活動として一切成り立っていないなと。

クラウド、スコール、ノクトの三人の部員は其々いつもの席に座り考えた。

そろそろやる事も無くなってしまったのだ。カードゲームも散々飽きるほどにやり尽くし、クラウドに至ってはとある携帯ゲーム機でとあるソフトを遊び尽くしたことで熟知したそのソフトに関する一冊の攻略本を出せそうな程であった。

「…何もすることがないな。」

いつもは無言を決め込んでいるあのクールなスコールが久しぶりに喋った。それ程にすることがなかった。

「そうだな。」
「それじゃあ……バトルするか。」

クラウドが言う。バトルとは何か。戦闘であるなら教室が崩壊するだろう。何よりこのディシディア学園では魔法や武器の使用は御法度である。

「バトル?」

ノクトが問うとクラウドが続けて言った。

「誰が一番強いのか決めるんだ。」

スコールとノクトはクラウドを見つめながらも思う。誰が強いか?俺に決まっていると。男は強さにこだわる生き物であった。

「どうやって?」
「腕相撲で腕っ節の強さを。」
「(腕相撲…?それじゃクラウドが有利じゃないか。)」

クラウドの上腕二頭筋は凄まじく鍛え上げられているのだ。

「腕相撲か…。」

ノクトには以前、クラスメートであるフリオニール達と腕相撲をやって苦い想いをした経験があった。

「やるのかやらないのか。腕に自信がないのなら別の方法で競っても構わないが。」
「やる。」

クラウドの煽りに容易く乗っかるノクト。スコールも何となくこの流れに乗っかるのだった。

クラウドとノクトが一つの机に相対して座り、手を組み合う。チョコボ対、子チョコボといったところだろうか…。金髪チョコボに黒チョコボだろうか。スコールはそんな風に思いながら二人を見つめた。

「スコール、試合開始のコールしてくれ。」
「(ああ…。)レディーゴー(棒)。」

間髪入れずに棒読みでコールするスコール。決してダジャレではない。何よりアナと雪の女王のlet it goとは程遠かった(意味不明)。

「…おい。……それでタイミング計れるかよ。あともう少し気合い入れてコールしてくれ。気が抜ける。」
「はぁ……。レディー、」

気を取り直して二人が腕に微かに力を込める。

「ゴー。」

そして一斉にパワーを放出させる。限界ギリギリのところまで、制御を緩めて力を捻出させた。

「っく!(なんだよクラウドッ、強ぇッ、ゴリラの生まれ変わりかよッ)」
「………。それが限界か?」

煽っていくスタイル。ノクトは早くも腕が倒されつつあった。が、耐えた。負けん気の強さはピカイチであった。

「……くぁ!!」

が、負けた…。

「俺の勝ちだ。」

余裕のクラウドに、痺れる腕を抑えて項垂れるノクト。そしてクラウドはもう次の獲物を見据えていた。

「痛…馬鹿力だなクラウド…。」
「お前達とは鍛え方が違うからな。悪いが負ける気がしない。」
「…っ。」
「スコール、来い。」
「………。」

ノクトと交代するスコール。そして二人が手を組み合う。

「(こんなことに本気になるのか……。俺は別に負けたって構わないけどな…。)……。」
「やる気あるのか?殺す気で来いよスコール。」
「(……おっかないな。)ああ……分かった。」

狼対獅子である。どちらが肉食獣の頂点に君臨するのに相応しいのか。そしてノクトが試合開始のコールをした。

「……ッ。」

遊びだとは分かりつつも気圧されそうになると俄然燃えてくるスコール。燃えたくて燃えているわけではない。ただ、あまりに余裕綽々のクラウドを見ていると簡単に負けてやるのも面白くないのであった。

「力、入れてるか?」
「…っくッ」
「ハンデやってもいいぞスコール。」
「うるさいッ」

無駄に煽るクラウドのお陰でスコールが本気になりつつあった。

「両手使ってもいいぞ。」
「……ッなめるな……ッ!」

二人の思いがけない熱い展開にノクトもつい釘付けになっていた。

「そろそろ仕留めていいか?」
「……ッ」

スコールはこの時、一瞬ではあるが己の奥底に眠るライオンハートが喚び醒まされる感覚があったが、そうなる前に保たれていた均衡が崩れ去った。クラウドの云うなればクライムハザードが炸裂したのだった。





「…ということで、最強はこの俺で決まりだな。」
「異議あり。」

クラウドにスコールが異を唱える。

「何も力だけが全てじゃない。ここも比べないとな。」

トン、と中指をこめかみに当てがうスコール。

「頭脳勝負か……。」
「計算早解きでな。」
「それパス……。」

ノクトが言う。

「苦手な分野だからといって逃げるのか。」
「……やる。」

またもや煽りに乗っかるノクト。

計算早解きの問題は、スマホの計算アプリから出題されることになった。このアプリはモードが選択できる。決められた問題数を何秒以内で解き切れるかを競うタイムアタックと、決められた時間内に何問の問題を解けるかを競うスコアアタックだ。今回はタイムアタックで競うことにした。

「問題はランダムに三問。このルーズリーフに解答を記入し、スマホ内蔵のストップウォッチを押す。」

其々手元にはルーズリーフにシャーペン、そして傍にスマホを。計算アプリには音声ガイド機能も備わっているので問題を読み上げるのは機械である。

「いいか?始めるぞ。」

まずはスコール対ノクト。

『問題です。895×3=。』

淡々と読み上げる人工頭脳。

「掛け算!?足し算じゃないのかよ!?」

ノクトが驚愕している間に、スコールはもう既に解答を記入し始めていた。

「“ランダム”で出題されると言っただろ。」

そして、人工頭脳が次の問題を冷淡に読み上げ始めた。

『問題です。』
「…ちょっ、まだ!」
『192÷3=。」
「割り算!?」

ノクトが人工頭脳に翻弄される。その間にスコールは解答を記入していた。その後ルート問題が出題され、ノクトの望んだ足し算問題が出題されることはなく終了した。結果はノクトが戦意を喪失したのでスコールの不戦勝。クラウドがぞっとする。

「(掛け算に割り算にルート……こんな卑劣な問題が出されるなんて聞いてないぞ…。)」

計算問題が足し算や引き算だけで構成されているものだと信じ込んでいたある種純粋な二人であった。

「不満そうだな。だがどれも小中等レベルの問題だぞ。それも暗算が可能な範囲での出題じゃないか。」

スコールが何をそんなに慌てる必要があるんだと表情のない顔で言い放つ。

「ああ、そうだな……暗算可能だな(お前の中ではな)。」

次にスコールと対するのはクラウド。

『問題です。1529+4925=。』
「良かったな、足し算だぞ。」

ただし繰り上がりのある四桁の足し算であった。

「ッ!!!!」

………その後、足し算と引き算で構成された問題が出題されたがどれも繰り上がり、或いは負の数(マイナス)になる問題であった。

「俺の勝ちだ。」
「……まて。」
「?」
「次は早口言葉対決だ……。」

勝負ごとで負けるわけにはいかなかった。クラウドもノクトも負けん気は強い。そしてスコールの負けん気は更に強かった。

「いいだろう。乗ってやる。」
「やる。」
「それじゃあ、難易度1から徐々に上げていくぞ。」
「ああ。」
「まずは、生麦生米生卵からだ。」
「何だそれ。」←知らない
「噛んだら即負けだからな。まず俺から。いくぞ。…………生麦生米生卵(早)。」
「そんな速さでいいのか、なら楽勝だな。……生麦生米生卵(超早)。」
「やるな……。」

そしてノクトの番がきたが、彼は早口言葉対決をしたことなど生まれてこの方一度もなかった。

「……なまむぎなまごめなまたまご(言えた)。」
「遅すぎる。それじゃ早口言葉にならない。」
「やり直し。」
「………。なまむぎなまごみ!あッ……。」
「生ゴミアウト。」
「待て!ワンチャンスくれよ。まだ慣れてないんだ。」
「しょうがないな。ただし次の問題は難易度が上がるからな。次、親亀子亀子孫亀 親鴨子鴨子孫鴨。」

クラウドが言い切る。さすがにスコールがぴくりと反応した。

「……難易度上げすぎだろ。徐々に上げていくんじゃないのかよ。通常の速さでも難しいやつじゃないかそれ。」
「そうか?俺なら言えるぞ。親亀子亀子孫亀 親鴨子鴨子孫鴨(早)。」
「(嘘だろ…。)」

ノーミスで言い切るクラウドを、信じられないと言った目で見つめるスコールとノクト。

「余談だが、早口言葉が達者な奴はエロい。」
「いらない情報だな。」

それでもスコールは食らいついていった。ノクトは早々にギブアップ。

「次、この竹垣に竹立てかけたのは竹立てかけたかったから竹立てかけた。」
「ああ。」
「いくぞ。……この竹垣に竹立てかけたのは竹立てかけたかったから竹立てかけた(早)。」
「…………。……この竹垣に竹立てかけたのは竹立てかけたかったから竹立てかけた(早)。」
「ほう。まだ付いてくるか。」

どちらもエロかった。

「次、これは難易度10だな。だいたいの連中はここで倒れる。」
「問題ない。」
「果たしてどうかな。次は、東京特許許可局長今日急遽休暇許可拒否だ。」
「なんて?」

ノクトが素で聞き返す。通常速度でも聴き取ることすら叶わないのだ。

「いくぞ。……すぅ……はぁ……。」

クラウドが気合いを込めて深呼吸する。流石のクラウドにも相当の集中力が必要らしい。

「……東京特許許可局長今日急遽休暇許可拒否!!(早)」
「……すげぇ…。」

最早何が凄いのかも良く分からなかったがノクトは感嘆した。

「……。東京特許許可局長今日急遽休暇許可拒否(早)。(…言えたか。)」
「何!?」

まさかスコールがここまでエロいとは想定外だったクラウド。

「……やるじゃないかスコール。だが次はどうかな……ここから先は俺も未知の領域だ。」
「そうか。」
「次、農商務省特許局、日本銀行国庫局、専売特許許可局、東京特許許可局。」
「……人の言語なのかそれ。」

これを噛まずに言える者は好色魔人ということになる。

「いくぞ……。農商務省特許局日本銀行国庫局専売特許許可局東京特きょきょ!!(しまったッ)」

とうとう噛んだクラウド。スコールの澄んだ碧灰色の双眸が光る。

「アウトだな。」
「ッ!!」
「だが俺も少し苦しいかも知れん。試してみるが……。」

目を細めてから、超高速で呪文を唱え始めるスコール。何とも美声であった。

「農商務省特許局日本銀行国庫局専売特許許可局東京特許許可局(早)………オールクリアか。」

スコールが言い切った瞬間、クラウドが崩れ落ち地面に両膝をついた。

「(だめだこいつ……エロすぎる……。)」





「どうする。まだやるか?」
「もうやめよう。無益な争いだ。」
「無益なのは初めから分かっていたけどな。」
「(こいつらには勝てないのか…。)」

ちなみにこの後あっち向いてほいでも対決したが、純粋で素直なノクトは彼らには歯も立たなかった。





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