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心汰の冒険

2010,3,11...設置

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学パロ
ギャルとノクトと子猫のち曇りと豪雨そして…





「あ、ノクト君学校来れるようになったんだね!!」
「ねぇ、どうして学校休んでたの~?」
「・・・・・・。」

ノクトが廊下を歩いていると、他のクラスの女子達から声がかかる。ノクトは彼女らから視線を合わせることなく歩いた。目的地は校内にある簡易テラスである。ここで昼食を取る生徒や、休憩に利用する者が多い。ノクトは普段この学園ではフリオニール達と連んでいるのだが、たまに一人でここへと足を運ぶのだった。

「ねぇ、ノクト君ってば聞いてるぅ?」
「どうして学校休んでたの~?」
「……体調崩して。」

ぼそりと言うノクト。

「あ、そうなんだぁ?もう平気なの?」
「風邪?インフルエンザとか?ねぇ?」
「……ん…。」

ノクトは言葉数少なく、ただひたすら目的の場所へと向けて歩いた。女子達まで付いてくる始末である。

「ねぇ、ノクト君に色々聞きたいことあるんだけど聞いていーい?」
「あっ、私も私もーっ!」
「………。」
「えっとー、好きな色は?」
「色って~~っ!小学生じゃあるまいしっ!」
「………。」

すた すた すた…
ガン無視であった。

「ねぇ~、ノクト君聞いてるぅ~~??」

ノクトの顔を覗き込むギャルっぽい派手めな女子。化粧までしている。スカートは驚く程短い。この寒い時期によくこれだけ短いスカートを履けたものだなと感心する短さであった。唐突に目の前にそんな女子が現れたのでギョッとして固まるノクト。

「ねぇ??」
「な、なんだよ。」
「だ~か~ら~っ質問に答えてよ?」
「……はぁ。」
「好きな色は??」
「…………黒。」

すると、女子達は顔を見合わせてキャッキャとはしゃいだ。

「やっぱり黒なんだ!?だってぇ、ノクト君って全身が黒だもんねっ。制服も皆と違うしぃ?」
「そうそう~~~~っなんかぁ、ホストみたいな??」
「………。」
「てゆうか、ホストやってたり??」
「…?」
「ちがう??」
「…?」
「ノクト君は黒が正装なのよねぇ~~。あんた何にも知らないのね~~。」
「ええ~~??」

やけに語尾を伸ばすギャル達であった。ノクト達が目的のテラスまでやって来る。そして近くにある自販機で飲み物を選んでいる時もギャル達の質問攻撃は止まらなかった。

「何買うの??」
「ノクト君は何を飲むのかな~~。」
「(・・・。)……。」

ノクトのボタンを押す指が定まらない。

「悩んでる?けっこう、迷うタイプだ??」
「………。」
「やだぁ~~~~か~わ~い~い~っ!!」
「キャハハハッ!!」
「………。」
「えっ!ノクト君いちご牛乳にするの!?そういうキャラなんだっ!?意外と可愛い系なんだ!?」

いちご牛乳を選ぼうとした指先が小刻みに震えた。

「いちご牛乳なんだっ!?スポーツドリンクとか珈琲とかじゃなくて!?あえての!?あえてのいちごなんだっ!?」
「………。」

ノクトは無言で耐えていた。そして、いちご牛乳からスポーツドリンクへと指先を移動させてゆく。

「えっ!!いいんだよっ!!いちご牛乳にしなよぉ~~~~っ飲みたいんだよねっ!?いちご牛乳!!」
「いちご牛乳にしなよぉ~~~~??」
「キャハハハッ!!可愛すぎるんですけどぉ~~~~!?」
「………(帰ろ……。)」

ノクトは教室へと戻ることにした。

「えっ!?買いなよ~~!?どうしたの??」
「あんたがいちご牛乳連呼するからじゃん!!恥ずかしくて買えなくなるじゃん!!やめてあげなよっ!!」
「(ちげぇよ。)」
「えぇ!?私のせいっ!?じゃあ私がいちご牛乳飲む。」
「(なんでだよ…。)」
「一緒に飲もっ!!」

ギャル達は無茶苦茶強引であった。
ギャルの一人がノクトのためにいちご牛乳を購入する。そして彼を無理やりテラスの椅子に座らせ、彼を取り囲むようにして彼女らも座った。

「………。」

ガタッ

教室に戻ろうと席を立とうとするノクトをギャルが捕まえる。

「帰っちゃうの??」
「……っ」

ギャルの化粧をした顔はそれなりに可愛らしい。そしてノクトの腕を掴む指は付け爪で飾られていた。しかもよくよく彼女らを見てみれば、胸が大きく前ボタンも幾つか外されており、屈めば谷間も拝めるかも知れなかった。それ程に主張された胸であった。ノクトは緊張した。そして、また無理やりに座らされるのであった。

「一緒にお話し、しよ??」
「………ごくっ……。」

生唾を飲み込むノクト。

「ねぇ、なんか赤くない??まだ体調良くなってないんじゃないの??」
「ほんとほんと~~。なんかぁ、耳まで赤いよ??熱あるんじゃないっ!?」
「……な、ない…。」
「私、計ったげる!!こうやってぇえ~~、」

ギャルがノクトの額に手を当てる。ノクトの肩が微かにビクッと揺れた。目の前には案の定谷間である。ノクトは視線を反らした。

「………っ////」
「熱いけどぉ、熱はないかなぁ??」

するとノクトの背後に別のギャルが立ち、彼の肩を抱いた。

「っ…!?」

ギャルに体重を掛けられて前のめりになるノクト。

「でも体は熱いみたい~~。」

ぎゅうぎゅう・・・

彼の体に当たるギャルのおっぱいの感触は柔らかく、温かかった。

「……~~っ////」

赤面して俯いたまま何も言えずにいるノクトの姿を見たギャル達は、面白いオモチャを見つけたかのように嬉々としている。

「ノクト君ってさ、もしかして……童貞??」

ビクッ!!

ノクトが硬直して眼光を鋭くする。

「……なん、で……。」
「だってぇぇ?ねぇ??なんか、反応が可愛いしぃ??」
「超イケメンだからそれはあり得ないかな~~とも思うけどさぁ、童貞っぽいよねっ!!」
「……じゃ…ない……、」
「ほんとぉ?じゃあ、今まで何人と付き合ったの??」

0人であった。しかしフィアンセはいる。

「…………。」
「エッチは??何人??」
「…………。」

未遂を含めてもちろん0人であり童貞であったが、適当な数を言えばいいものを、根が真っ直ぐなノクトは黙り込むしかできなくなるのだった。

「も~~~~いじめるのやめなよ??可哀想でしょぉ??ノクト君は私が童貞卒業させてあげるんだから、い~のっ!」
「(…頼んでねぇよ……なんだこの女…。)」

そして、ギャルの手がノクトの手を握る。

ぎゅっ

「!?!?」
「え、緊張してる??なんか今、手震えなかった??」
「し、」
「え、なになに??もしかして女の子の手を握るのも慣れてない感じ??」
「……さ、さわんな…っ。」
「!!聞いた!?さわんな、だって!!可愛い~~!!」





ノクトは完全にギャル(未知の肉食獣)達に弄ばれていた。手の平で転がされていたともいう。そんな中、クラウドとスコールがテラスの近くを通りがかる。ノクトは勢いよく立ち上がった。

「クラウド!!スコール!!」

ノクトへ視線を向ける二人。ノクトは二人の元へ駆けた。彼にとって学園で過ごす間は男友達、中でも交流の深いフリオニール達やクラウド達が唯一の心を許せる拠り所であった。

クラウド達の元へと逃げるように走り去っていく彼の姿を見て、心底残念そうにしているギャル(未知の肉食獣)達。





「どうした?そんなに顔を赤くして。」
「……いや、何でもない。」
「さっきの女子達は?」
「知らん……。」
「…?」

クラウド達は自販機まで移動した。そしてクラウドはいちご牛乳を購入した。スコールは紅茶であった。

「(やっぱりいちご牛乳、美味いよな。よかった、俺だけじゃなくて…。)」
「移動しよう。」
「ああ。」

三人は場所を移動するべく歩く。ノクトはすっかりクラウドとスコールに懐いていた。





「校庭にな、野良猫が迷い込んだらしいんだ。」
「野良猫?」

こくりと頷くクラウド。

「そしてその野良猫が子猫まで運び込んだらしくて女子達が騒いでいた。」
「校庭の?どこだそこ。俺も見に行きたい。」
「女子をか?」
「子猫に決まってるだろ。」
「・・・。」

クラウド達が子猫がいるという場所まで移動すると、確かに女子達に囲まれ、子猫らしきか細い声が聴こえてきた。





―――みゃぁ


「かわいい~~~っっ!」
「ちっちゃいねぇえ!」

しゃがみ込む女子達の背後に立つ三人。ノクトは子猫を覗き見ようと上体を倒していく。子猫に夢中の女子達も、背後の気配に気付いたのか振り向いて、心底驚いたように目を丸めた。

「わっっ!?びっっ、くり……したぁ…。」

振り向き見上げればやたらに異様なイケメンオーラを放つ三人組が立っているのである。驚くのも無理はなかった。

「触ってもいいか?」

ノクトが女子に訊ねる。

「はっ!?!?」

それに対し女子が素っ頓狂な声を上げた。

「子猫。」
「あ、ああ!!はい、ど……ぞ……っ」

女子から子猫を受け取るノクト。
彼を真ん中に挟むクラウドとスコールも彼の手に抱かれた子猫を見つめた。子猫は真っ黒な毛並みであった。心なしかノクトの瞳がキラキラと輝いてみえる。

「可愛いな……。」
「たしかに。悪くない。」
「どうだ?触り心地は。」
「ふわふわしてるぞ。」
「なに、ふわふわだと?俺にも抱かせろ。」
「まだダメだ。」

子猫を優しく撫でるノクト。彼らは少し場所を移動し、花壇近くにやって来た。

「おい、交代しろ。」
「・・・・・・。」

スコールも無言ながら触りたそうにウズウズとしている。ノクトは表情をふにゃりと緩めておよそ誰にも向けたことのないような柔らかな笑みを浮かべていた。

「だめだって。俺のなんだから。」
「なんであんたのものになってるんだよ。この子猫は母猫のものだろうが。」
「(クラウドが珍しく正論を言っている。)」
「今だけ俺のなんだよ。」

ノクトが子猫をぎゅっとする。そして二人から離れるようにして一人でまた歩き出してしまう。残された二人は呆れた様子で彼の背を見つめていた。

「ノクトは猫好きなのか?」
「さぁな。」





「可愛いなぁ、おまえ。」

なでなで

「うう~ん、可愛い……。」

なでなで

ノクトの可愛がり様がエスカレートしていくにつれ、彼の口調までもが絆されていった。もとい、崩壊していった。

「かわいいでちゅねぇ?」

なでなで

「にゃんにゃん、かわいいでちゅねぇ・・・、」

完全に我を忘れ、己の身分を忘れ、クールで俺様なキャラを忘れた彼はその時、周りが見えていなかった。そしてふいに視線を感じて顔を上げてみれば、そこには通りすがろうとしていた女子の二人組が見てはならぬものを見た、というような何とも気まずげな顔をして立っていた。

ノクトは硬直した。向こうもまた、硬直していた。

「・・・・・・。」
「・・・・・・。」
「・・・・・・。」

「ッゴホッ!!……ゴホッゴホッ!!ゲフンゲフンッッ!!!!」
「あっ…………、////」
「(か、かわいいでちゅねって……空耳だよね……。ってゆうかにゃんにゃんって何……。)」

ノクトがこれでもかというほどに赤面して咳き込むと、彼女達もつられたように赤面した。そしてそそくさと走り去って行った。





取り残されていたクラウドとスコールの姿をバッツが見つける。

「ボコ!!スコール!!」
「誰がボコだ。土に埋めるぞ。」

背後から二人の肩に腕を回すバッツ。

「何してんだよこんなとこで?」
「・・・べつに。」

スコールが面倒くさそうに呟く。

「またまたつれないな~なんだよ~?」
「……子猫をな。見に来たんだ。」
「子猫ぉ?ヒヨコ(チョコボ)みたいな頭してかぁ?」
「(ナチュラルに喧嘩を売るのはやめろよ…。)」
「ああ。」

大真面目な顔で華麗にスルーする大人なクラウド。

「おまえらってけっこう可愛いところあるよなぁ!」

そう言って彼らの頭をわしわしと撫でるバッツ。スコールはその手を払いのけようとしながら身を捩る。

「髪には触るなっ」
「気にすんな気にすんな!!」
「セットが乱れるだろバカ。」
「気にすんなってぇ、ボコ☆」
「…よし、バトルだ。2対1だからな。体育館裏に来い。」
「(…はぁ…)」
「そうこなくっちゃなッ!!おまえ達の拳、おれが全力で受け止め――」
「いいから来い。」
「ッぅぐっ!、こらっ制服伸びるだろ!!ちゃんと付いていくから離せって!!」
「・・・・・・。」

クラウドがバッツの胸ぐらを掴んで体育館裏まで連行して行く。スコールは彼らの後ろをのんびりと付いて行った。彼も何だかんだでバトル好きであった。

今日もディシディアデュオデシム学園は平和である。






ところで、そろそろノクトのキャラを元のクールな自信家キャラに戻さねば…(何)

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